「風の谷のナウシカ」といえば、知れば知るほど深くて難しいお話です。
「最後ラストシーンがよくわからなかった……」という方のために、ここでは意味と考察を行っていきます。
また「シンゴジラが最終的には巨神兵になるのは本当?」という都市伝説についても回答していきます。
ナウシカの疑問をとことん解消しましょう!
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「風の谷のナウシカ」の最後ラストシーンの意味は?
画像出典:https://twitter.com/kinro_ntv
「風の谷のナウシカ」の最後ラストシーンの意味について解説していきますね。
「ナウシカ」の最後ラストシーンの意味ですが、解説するにはアニメ映画版と漫画版と分けてご説明したほうがよりわかりやすいと思います。
ですので、まずはアニメ版のラストシーンから解説しますね。
「ナウシカ」アニメ版のラストシーンは?
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風の谷に押し寄せる王蟲(おうむ)の群れを止めるため、ナウシカは身を犠牲にします。
しかし王蟲にナウシカの思いが伝わったのでしょう。
王蟲たちの金色に輝く触手に包まれ、ナウシカは蘇生します。
奇跡を喜んだ風の谷の民、そしてアスベルにナウシカは取り囲まれます。
EDでは、その後の風の谷の様子が描かれます。
王蟲の群れは、列をなして腐海へと戻っていきます。
クシャナはナウシカに感銘を受け、トルメキア軍を風の谷から引き揚げます。
アスベルは、ユパと共に旅へ出たようです。
映画冒頭でナウシカが発見した王蟲の抜け殻も、みんなで回収しました。
風の谷に平穏が戻ったのです。
そして腐海の底で、ナウシカの落としたマスクと共に、1本の新芽が映り「おわり」となります。
映画を見た方は思い出しましたでしょうか?
さて、次は、漫画版のラストシーンです。
映画版とどのような違いがあるかというと・・・
「ナウシカ」漫画版のラストシーンは?
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ナウシカは、人類や蟲(むし)や腐海が全て「システム」だったことを知ります。
「火の七日間」の前を生きていた、高度なテクノロジーを持った旧人類。
彼らを目覚めさせることが、ナウシカたち新人類に与えられた役目だったのです。
旧人類が目覚めたとき、ナウシカたちは死に絶えることになっていました。
旧人類が生きるために必要な空気は、ナウシカたちにとっては「澄み」すぎて、かえって猛毒だったのです。
ナウシカは
「自分たちが生きていくことを選び、ゆるやかな人類滅亡を待つ」か
「自分たちの死の運命を受け入れ、人類の発展に貢献する」
いずれかの選択を迫られます。
ナウシカは、命を軽々しく扱う旧人類に激怒しました。
そして迷うことなく前者を選びました。
ナウシカは、旧人類が眠る遺跡を破壊しました。
旧人類は滅亡しましたが、システムは生き残っています。
地表をいずれ覆い尽くす腐海や、衰退していく恐怖との長い戦いが始まるでしょう。
ナウシカはそれでも、自分たち新人類の可能性を信じたのです。
その後ナウシカがどんな人生を辿ったのか、知る者はいませんでした。
アニメと映画、これだけの違いがあるのですが、ではそれぞれのラストシーンを考察をしてまいりますね。
「風の谷のナウシカ」の最後ラストシーンの考察は?
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「風の谷のナウシカ」の最後ラストシーンについて、漫画版・アニメ版の両方から考察していきます。
まずは漫画版で明らかにされた、腐海のシステムを詳しく説明しましょう。
植物たちが、地中の毒素を吸います。
そして毒素は大気へと放出されます。
これがナウシカたちが恐れる腐海です。
一方で毒素を吸われた地中は、少しずつきれいになっていきます。
地中が完全にきれいになったとき、植物は役目を終えて結晶になります。
アニメでも、腐海の地下へ落ちたナウシカとアスベルは、マスクがなくても呼吸ができていました。
この過程を繰り返していくうちに、地上はどんどんきれいになります。
そしてきれい過ぎる空気に適応できないナウシカたちは、やがて滅びます。
漫画版の設定を知ると、アニメ版を見たときに不安になるかもしれませんね。
「腐海の問題は解決してないけど大丈夫なの?」
「ナウシカ達は結局何も知らないまま滅びていくの?」
「アニメ版ナウシカって、もしかしてバッドエンド?」
実はアニメ版と漫画版は、風の谷とトルメキアの関係など、ところどころに違いがあります。
またアニメ版の公開が1984年。
漫画版の完結が1994年。
10年も間が空きます。
もはや別作品と言ってもいいでしょう。
そもそも新芽とは、希望の象徴です。
村長のジルが亡くなり、ナウシカが跡をついで風の谷は新しいスタートを切りました。
それがアニメ版のラストシーン、ナウシカのマスクと新芽の意味することでしょう。
「おわり」の字が示す通り、アニメ版のナウシカは大団円なのです。
世界が滅びることは、あくまで別問題ということですね。
いかがでしょうか?
映画「ナウシカ」のラストシーンが難しくてわからない!
という疑問がすこしでも晴れれば、嬉しいです。
ところで、「シンゴジラは最終的にナウシカの巨神兵になる」という噂はご存知でしょうか?
「風の谷のナウシカ」の裏設定、シンゴジラが最終的には巨神兵になるのは本当?
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「風の谷のナウシカ」の裏設定「シンゴジラが最終的には巨神兵になるのは本当?」の謎を解明していきますね。
結論を先に言いましょう。
確かにシンゴジラは、映画後に進化して巨神兵になる可能性があります。
東京を壊滅させたシンゴジラは「第4形態」と呼ばれています。
「第5形態」は映画のラストで、シンゴジラの尻尾の先から分離しようとしていた姿です。
ワンフェス2017や公式本「ジアートオブシンゴジラ」で、第5形態の詳細な姿が確認できます。
・小型化
・人型
・翼が生える
など外見イメージは、確かに巨神兵と共通します。
ちなみにネット上では、第8形態まであるとの情報が出ています。
ただ第6以降に関しては、出典不明のようです。
「姿は似てるけど、ゴジラはゴジラなんじゃないの?」
と疑問に思われる方もいるでしょうね。
まずシンゴジラの監督である庵野秀明氏が、ナウシカの制作に参加していたことは有名でしょう。
巨神兵が腐食していくシーンでは、原画も担当しました。
クシャナの「薙ぎ払え!」の台詞が印象的なシーンですね。
次に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」と同時公開された短編映画「巨神兵東京に現わる」です。
特撮好きで知られる庵野監督が、昭和的なミニチュアによる撮影と、現代のCG技術を用いた作品です。
突如現れた巨神兵に、東京が焼き尽くされていくというストーリーです。
ナウシカの「火の7日間」を描いています。
もうおわかりですね?
これらの作品の到達点が「シンゴジラ」です。
第5形態への進化が完了していれば、火の7日間が起きていたでしょう。
ちなみに第5形態の姿で、エヴァンゲリオンを連想する方もいます。
そのエヴァンゲリオンもまた、巨神兵の影響を強く受けていることを、鈴木敏夫プロデューサーが庵野監督に直接指摘しています。
それではここで「シンゴジラ」のあらすじも振り返ってみましょう。
「風の谷のナウシカ」の裏設定、シンゴジラのあらすじは?
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「シンゴジラ」のあらすじはこちらになります。
東京湾に巨大不明生物が出現します。
上陸した巨大不明生物は、多くの犠牲者と建物に被害を出し、海へと去っていきます。
政府は巨大不明生物を「ゴジラ」と命名し、対策本部を設立します。
そんな中、更に巨大な姿へと進化したゴジラが再上陸してきました。
それが「シンゴジラ」
自衛隊の総攻撃も歯が立たず、東京への侵入を許します。
ゴジラは東京を火の海にしたのち、休眠に入りました。
対策本部の矢口は専門家と共に、ゴジラの体の構造を分析します。
そして血液凝固剤によって、ゴジラの体を凍結させるプランを実行します。
全国の製薬会社に協力を呼びかけ、大量の血液凝固剤が作られていきます。
しかしアメリカは、ゴジラへの核攻撃を決定し……。
続きは、シンゴジラを見てもらえればと思いますが、まさかこのシンゴジラが巨神兵になるとは思いませんでしたね。
「風の谷のナウシカ」ラストシーンとシンゴジラまとめ
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今回はファンからも難解と言われる、ナウシカのラストと巨神兵との関連を紹介しました。
宮崎駿監督と庵野秀明監督は、切っても切れない縁です。
そのエピソードの1つを最後に紹介しましょう。
東日本大地震が起きたとき、宮崎駿監督も関係者を連れて、ボランティアに行きました。
そのことをマスコミが報じましたが、ニュースを見た日本中のオタクがびっくりしました。
「隣にいるの、庵野監督じゃん!」
関係者に紛れ込んでいたので、マスコミも気付かなかったようです。
「宮崎駿と庵野秀明を同時に生で見られるなんて奇跡的!」
「なんだかんだ仲がいい師弟だなぁ」
震災で殺伐としていた中、少しほっこりしたニュースでした。
画像出典アンク@金曜ロードSHOW!公式:https://twitter.com/kinro_ntv/status/1081193185248894976