「風の谷のナウシカ」の漫画原作を読むと、映画からは想像もできない展開に腰を抜かす読者も多いでしょう。
色々な疑問があるかと思いますが、
「ナウシカとアスベルが結ばれないのはなぜ?」「アスベルはケチャとはその後結婚したのか?」
と、今回は恋愛に焦点を当てて考察していきますね!
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「風の谷のナウシカ」漫画原作でナウシカ、アスベル、ケチャのネタバレは?
まずは「風の谷のナウシカ」漫画原作での、ナウシカ、アスベル、ケチャの3人のネタバレをしていきますね。
「ナウシカってどんな話だっけ?」
「ケチャって誰?」
という方のために、考察の前におさらいしていきましょう。
最初は物語のネタバレも含めて、主人公のナウシカから紹介していきます。
ナウシカの登場人物 ナウシカ
16歳。風の谷の族長の娘です。
ペジテの船が風の谷へ墜落したことをきっかけに、トルメキアと「土鬼(ドルク)」という二大勢力の戦争に巻き込まれていきます。
ナウシカもトルメキア軍として参加します。
そして世界に起きている異変、腐海の謎へと迫っていきます。
最後はナウシカ達の世界をつくった「神」ともいえる、旧人類と対決します。
ナウシカは旧人類の残したテクノロジーを破壊し、腐海の毒から救われる道を自ら閉ざします。
続いてはアスベルです。
映画との違いも含めて見ていきましょう。
ナウシカの登場人物 アスベル
16歳。ペジテ市の王子です。
ペジテ市は巨神兵の秘密を握っていたため、クシャナ率いるトルメキア軍に襲撃を受けます。
アニメ映画版では女性や子供など、生き残った人々もいました。
一方で原作漫画では避難船が風の谷へと墜落したので、ペジテ市は壊滅しています。
ナウシカがトルメキアに従軍したあとは、ユパ達と行動を共にします。
しかし最後はナウシカを助けるため、旧人類との決戦の地へと向かいます。
最後はケチャです。
映画しか見たことのない方にとっては馴染みのないキャラなので、簡潔に紹介いたしますね。
ナウシカの登場人物 ケチャ
年齢は不明ですが、ナウシカやアスベルと同じ年ごろだと思われます。
ナウシカとぺジテの服を交換した、ラステルの母と一緒にいた少女に外見のイメージは似ています。
原作「ナウシカ」で、トルメキアと双璧をなす巨大国家「土鬼(ドルク)」。
土鬼(ドルク)は連合国家で、ケチャの一族も属していました。
しかし国家ぐるみの陰謀に巻き込まれ、一族は壊滅。
それからはユパやアスベルと動きます。
そしてこの三角関係の結末は……
世界の命運を賭けた全てが終わり、アスベルとケチャは再会を抱き合って喜びます。
ナウシカは微笑みながらその様子を見つめ、生きていくことを決意します。
アスベルがパートナーとして選んだのは、ケチャだったようですね。
それでは、ナウシカとアスベルが結ばれなかったのはなぜでしょうか?
「風の谷のナウシカ」の漫画原作でアスベルと結ばれないのはなぜ?
「風の谷のナウシカ」の漫画原作で、ナウシカとアスベルが結ばれなかったことに驚いた方は多いでしょう。
「納得できない!」という方のために、理由を考察してみました。
まず結論を言いますと、
旧人類のテクノロジーを破壊するという決断のために、ナウシカは博愛でいなければならなかったから
ではないかと思います。
旧人類には、ナウシカたちが生き続けられるように、体を作り替える技術もありました。
しかしナウシカは、旧人類の言葉を全て拒絶します。
自分たちの乗り越える力を信じて、あえていばらの道を選びました。
特定の愛する人や守りたい人がいた場合、この選択は難しかったでしょう。
旧人類の提案を受けて、もっと楽な方法を選んでいたはずです。
そしてナウシカの最後の決断ですが、
「勝手に大切なことを決めてしまって、ナウシカは自分勝手だ」
「ナウシカの主張もわからないでもない」
と、ファンの間でもいまだに賛否が分かれます。
しかしナウシカは、人類も蟲(むし)も植物も愛する博愛です。
そしてナウシカの奮闘する姿を見て、風の谷の人々はもちろん、トルメキア軍、蟲(むし)、巨神兵までもが心を動かされます。
全てに愛されたナウシカだからこそ、この思い切りすぎた決断も許されたのです。
こうして戦争も終わり、普段通りの日々が戻ってくるであろうナウシカの世界。
読者が気になるのは「アスベルとケチャはどうなったのか?」ということですよね。
「風の谷のナウシカ」の漫画原作でアスベルはケチャとはその後結婚したのか?
アスベルとケチャが結婚したのかどうか考察してみたいと思います。
再会したアスベルとケチャが結婚したのかどうか、原作には描かれていません。
しかし結婚したのだろう、と思っています。
私たちの現実世界でも、第二次世界大戦後にベビーラッシュがあったことは有名です。
自然界では、破壊の後に再生があります。
ナウシカの世界の人々は、私たちよりもっと自然に近いところで生きています。
再生への道を選ぶことは、より当然のことのように思えます。
またアスベルは、ぺジテ市の王子です。
有名な人物の幸せなニュースは、それだけで人々の希望になるでしょう。
「それではナウシカはどうなるの?」
という方のために、少しだけナウシカの最後についても触れておきますね。
腐海の中で暮らし、世界の秘密を知る「森の人」と呼ばれる一族に、ナウシカは保護されます。
ナウシカを介抱したのは「セルム」という名の青年でした。
最後のナウシカの決断のことを知っていたのは、セルムただ1人です。
セルムはナウシカに「共に生きましょう」と言います。
ナウシカもそれに対し「ハイ」と答えます。
ナウシカのその後は不明です。
しかし伝承の1つに、「森の人の元へ去った」と記されているそうです。
ナウシカもまた、セルムというパートナーを見つけたのかもしれませんね。
「風の谷のナウシカ」の漫画原作ナウシカ、アスベル、ケチャまとめ
ナウシカ原作漫画の恋愛模様、いかがでしたか?
最後に付け加えておきますと、ナウシカとアスベルは恋愛関係にこそなりませんでしたが、お互いに「特別な人」と思っているようです。
ナウシカは、アスベルに巻いてもらった包帯を常に身につけ、愛おしそうに眺める描写が何度も出てきます。
アスベルは最終決戦におもむくとき、心の中でナウシカを「ぼくの愛する風使い」と呼んでいます。
崩れ落ちていく旧人類の遺跡の中で、動けなくなっていたナウシカを救ったのもアスベルです。
もしナウシカとアスベルが恋愛的にパートナーとなっていたら、物語の展開は大きく変わっていたことでしょう。
行動派のアスベルことです。
「天空の城ラピュタ」のパズーとシータのように、ナウシカと2人で旧人類と対決していたかもしれませんね。
画像出典アンク@金曜ロードSHOW!公式:https://twitter.com/kinro_ntv/status/819901047393001473