ジブリ映画「天空の城ラピュタ」の「バルス!」といえば、テレビ放送のたびに日本中が盛り上がりますね!
物語のキーも握るラピュタ語。呪文一覧と真の意味について、ここで解説していきましょう。
また「語源は何語なの?」「シータのおばあちゃんに名前はあるの?」といった疑問についてもお答えしていきます!
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ラピュタの呪文一覧は?
早速ですが、ラピュタの呪文一覧をここで紹介していきますね!
まずは、本編中に使用された呪文を見ていきましょう。
①ラピュタの呪文「バルス」
ラピュタと言えばこの「滅びの呪文」ですね。
パズーとシータが手を取り合って唱えると、ラピュタの崩壊が始まります。
本編スタートから1時間55分5秒後に唱えられます。
② ラピュタの呪文「リーテ・ラトバリタ・ウルスアリ/アロスバル・ネトリール」
ムスカに囚われていたシータが、古い記憶からふと思い出して唱えた呪文です。
飛行石がラピュタのある方角を指し示し、壊れていたはずのロボット兵が動き出します。
③ ラピュタの呪文「レヂアチオ・ルント・リッナ」
続いては、本編では使用されていない呪文です。
「スタジオジブリ作品関連資料集〈1〉」にて掲載されている、幻の準備原稿で登場しました。
意味は「ものみな静まれ」です。
準備稿では、空賊達と低気圧の塊に突入する直前にシータが唱えるとされています。
すると飛行石が発光し、乱気流が収まっていくという展開になっています。
④ ラピュタの呪文「シス・テアル・ロト・リーフェリン」
意味は「失せしもの汝姿を現せ」です。
シータが唱えると、たちまち雲が晴れていきます。
そしてラピュタまで導く、トンネルのような道ができるのです。
これらの呪文の真の意味とはなんでしょうか?
ラピュタの呪文の真の意味とは?
ラピュタの呪文の真の意味を解明していきましょう!
まずは「リーテ・ラトバリタ・ウルスアリ/アロスバル・ネトリール」です。
劇中でシータのおばあさんが「我を助けよ。光よ蘇れ」という意味だと説明しています。
「聖なる光で、ロボットの封印が解けたのだ!ラピュタへの道は開けた!」
というムスカの言葉から、眠りについていたラピュタを再起動させる呪文だと考えられます。
続いて「バルス」です。
「スタジオジブリ作品関連資料集〈1〉」によると、意味は「とじよ」です。
「『滅べ』ではないの?」
と意外に思われた方もいるのではないでしょうか?
その謎を解く鍵は、他の3つの呪文にあります。
ラピュタに登場する呪文の中で、バルスだけが際立ってシンプルなことにお気付きでしょうか。
文明の崩壊を促す起爆スイッチのような呪文が、こんなに短くていいのか?
長年ファンの論争となっていました。
そこでバルス以外の3つの呪文を見ると、ある共通点に気付きます。
どれもラピュタを解放する呪文なのです。
シータの性格を見ればわかるように、王家は温厚な気性だったのでしょう。
戦争を嫌って空へと逃れたものの、土から離れては生きていけないことを悟りました。
しかしラピュタは超強力な兵器でもあります。
そこで王家は地上へと降りる際、ラピュタを悪用されないように封印したのではないでしょうか。
願うことならラピュタは眠りについたまま、人の手から遠ざけたい。
王族のこの思いから、ラピュタを解放する呪文は複雑なのでしょう。
一方で封印の呪文「バルス」、これは解放の呪文と対になっていたと考えられます。
古代ラピュタ人は、とても明晰な頭脳を持っていました。
だからいつか、ムスカのような人物が現れることも予期していたのでしょう。
その場合、速やかにラピュタは封印しなければなりません。
だから一息で言えてしまえるような、短い呪文が当てられたのです。
「閉じる」とは、人の手からラピュタを閉じるという意味を持つのではないでしょうか。
ところでラピュタの呪文には、語源があることはご存知でしょうか?
ラピュタの呪文の語源は何語?
「ラピュタの呪文の語源は何語なんだろう?」
という疑問について考察してみました。
有力といえる説は2つあります。
1つ目はトルコ語です。
ラピュタ語は語学的にも、様々なアプローチがされてきました。
しかし、参考にしていると断言できるような言語は見当たらないようです。
ただし「バルス」に近い発音として、トルコ語の「バルシュ(bans)」が挙げられます。
意味は「平和」です。
上で行った、「王家はラピュタを封印することを望んだのでは?」という考察の根拠になります。
ラピュタを封印することで、真の平和が訪れると王家は考えたのでしょうね。
2つ目は諸星大二郎の漫画「マッドメン」です。
マッドメンは1975年から1982年に連載された作品です。
パプアニューギニアを舞台に、文化人類学や民族学にも精通する物語となっています。
パプアニューギニアの言語はピジン語です。
ピジン語では「ハト」を「バルス」といいます。
そして形が似ていることから、「飛行機」にも転じて「バルス」が使われるようになりました。
マッドメンではこのことに触れるシーンがあり、宮崎駿監督が影響を受けたのではないか?と言われています。
「マッドメンと宮崎駿監督にどういう関係があるんだろう?」
と不思議に思った方もいるかもしれませんね。
実は宮崎駿監督は、マッドメンの大ファンだそうです。
風の谷のナウシカ、もののけ姫にも影響を与えていると考えられています。
ところで、呪文を教えたシータのおばあちゃんとは何者なのでしょうか?
ラピュタの呪文を教えたおばあちゃんの名前は?
ラピュタの呪文を教えたおばあちゃんの名前などの謎について、迫ってみました!
結論から言いましょう。
おばあちゃんの名前は判明していません。
しかし劇中の描写に、正体を示す手掛かりがありました。
1つ目はシータの本名「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」です。
「トエル」は「真」
「ウル」は「王」
という意味を持ちます。
シータがラピュタ王家の正統継承者であることがわかりますね。
2つ目はシータの台詞です。
「いつも暖炉の穴に隠してあって、結婚式にしかつけなかったんだわ。
おかあさんも、おばあさんも、おばあさんのおばあさんもみんなそうしてきたんだもの。」
ここから飛行石は代々、女性が受け継ぐことがしきたりだったことがわかります。
つまりおばあちゃんもまた、正当な王位継承者だったのです。
「孫にラピュタの危険な呪文を教えるなんて……」
ラピュタを見た人は、一度はそう思うでしょうね。
ただし、ラピュタ人が地上へ降りてきたのは700年前のことです。
おばあさんが、ラピュタの秘密を知っていたとは限りません。
シータは他にも、もの探しや病気を治すおまじないなどを教えられたそうです。
ラピュタの呪文もそれらと同じように、シータを励まそうとして教えただけなのかもしれませんね。
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ラピュタの呪文まとめ
今回は神秘的なラピュタの呪文について考察していきました。
上でシータの真名について触れたので、ついでにムスカの真名もさらっと紹介しますね。
ムスカの本名は、「ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ」です。
「パロ」とは「従属」を意味します。
「パロディー」の「パロ」と言えばわかりやすいでしょうか。
「王の従属」。つまりムスカの一族は分家でした。
しかも「ムスカ」はラテン語で「ハエ」です。
名前からして、負けることが決まっていたようなものです……。
そう考えると、ムスカの人生はなかなか哀れですね。
画像出典アンク@金曜ロードSHOW!公式:https://twitter.com/kinro_ntv/status/1167444522516635648